クイックマニュアルで全体像をつかんだ方向けに、機能ごとの詳しい使い方と、隠れた便利設定を解説します。
タップ:銘柄選択画面へ。検索/コード入力/お気に入りから選択(正式版)。
ランダム:DL 済み銘柄から 1 つランダム選択。
β 配布版(β#1) は 3 銘柄を同梱:
7203 トヨタ自動車(27 年分)
^N225 日経平均株価(指数)
CC=F ココア先物(CME)
正式版では Yahoo Finance から自由に追加可能。銘柄選択画面に 「指数」タブ(^N225 / ^TPX / ^DJI / ^GSPC / ^IXIC / ^VIX / USDJPY=X など)も用意。Y 軸ラベルが ticker から通貨自動判定(円 / $)。
詳細設定 → 「Yahoo CSV を取り込む」 で、日本版 Yahoo 有料 CSV や SBI 証券の時系列 CSV を手動取り込みできます(§9-2)。
タップ:日付ピッカーで指定。
ランダム:許容範囲からランダム選択。
許容範囲の下限は「データ開始日ガード」で決まります(後述)。
詳細設定セクションを展開すると、以下を編集できます(Task #23 反映:2026-05-08 でチャート選択範囲を 3 択化、データ開始日ガードを強制 ON 化):
項目
説明
練習終了の本数(OFF/20/40/60)
練習開始位置から N 本進んだら終了を促す。既定 40 本。詳細は 1-4 節
建玉上限(売買合計 10 枚)
ON で売買合計 10 枚に達したら新規エントリーを拒否(既定 ON)。詳細は 1-5 節
チャート選択範囲(10年/20年/制限なし)
開始日に遡れる年数を制限。既定 10 年。詳細は本節下の「チャート選択範囲の仕組み」
MA 期間 ×5 本
移動平均線の本数(既定 5/10/20/50/100)。色:赤/緑/青/紫/橙
RSI 期間
RSI の計算期間(既定 14)
RSI を表示
RSI 表示の ON/OFF
出来高を表示
出来高表示の ON/OFF
売買理由テンプレ → テンプレを編集
一般/相場流/酒田/カスタムの語彙編集
売買理由テンプレ → カテゴリ順を変更
カテゴリの並び順を編集
メモ必須モード
ON で売買後に「>(次へ)」を押すとメモダイアログを強制表示
AI 共有の設定
AI に渡す追加プロンプト/Claude Project URL/Gemini Gem URL の編集
Yahoo CSV を取り込む
自分で DL した日本 Yahoo / SBI 等の時系列 CSV を取り込んで銘柄追加。詳細は §9-2
デフォルトに戻す
MA / RSI 期間を初期値に戻す
チャート選択範囲の仕組み(Task #23、2026-05-08〜)
「DL するデータ範囲」と「開始日として選べる範囲」を分離した設定です。
DL(取得)範囲は固定で「上場日以降全部」:銘柄追加・更新時に Yahoo Finance から 取得可能な最大期間(30〜40 年以上)を 1 度に取得します。旧仕様(10/5/3 年から選択)は廃止。月足 100 ヶ月線(≒ 8.3 年バッファ)が左端まで描けるようにするためです。
開始日として選べる範囲は別途 3 択:
10 年(既定):直近 10 年。日々の練習はこのレンジで十分という想定
20 年:リーマンショック前後(2008)まで遡って練習したい時に
制限なし:CSV 最古日(=「データ最古日 + 20 ヶ月」のガード適用後)まで遡れる
ガード(20 ヶ月)は強制 ON で固定 — 旧 UI の ON/OFF スイッチは Task #23 で撤去しました。理由:
月足 20 ヶ月線が描画されないと MA がブツ切れになり、相場流のロウソク勉強・ポイント分析の前提が崩れる
OFF にする実用上の意義がほぼ無く、UI から消した方が誤操作で MA が消える事故も防げる
旧ユーザーが過去に「データ開始日ガード OFF」を保存していた場合も、次回起動から自動的に ON 扱いに切替わります(既存の「OFF 保存値」は無視され、UI も復活しません)。
「制限なし」を選んでも遡れる年数の上限がある理由
DL 自体は最大期間(米株 1980 年代まで等)を取りますが、開始日下限には常に 「データ最古日 + 20 ヶ月」 のガードがかかります。例:
銘柄
DL 範囲
「制限なし」時の開始日下限
トヨタ自動車(7203.T、Yahoo 1999/5〜)
約 27 年分
2001-01-06(1999/5/6 + 20 ヶ月)
一般的な β β 配布版(同梱 assets)
上記と同じ
同上
旧仕様で「データ開始日ガード OFF」にした時のような最古日(1999-05-06)からの選択は 意図的に許可していません。20 ヶ月先頭の 1.5 年強は MA バッファの「準備期間」と理解してください。
OFF / 20本 / 40本 / 60本 から選択(既定 40 本)。練習開始位置から N 本進むと、残り 10 本以下になった時点で チャート左上に「あと N 本」FAB(半透明黒ピル)が出現します。
残り 10〜4 本:白文字「あと N 本」(控えめ)
残り 3〜1 本:太赤文字 で警告色
残り 0 本:「終了です」太赤+画面下に SnackBar「練習終了です。終了ボタンで振り返りに進んでください」(4 秒)
0 本超過:FAB 自然消滅、SnackBar も再発火しない(強制終了せず、続けたければ続行 OK)
OFF を明示選択した場合は、初回起動時の既定値(40 本)には戻らず OFF が永続化されます。
ON で 売買合計が 10 枚に達したら新規エントリー(+ ボタン)をブロックします(既定 ON)。
OK 例:10-0 / 0-10 / 5-5 / 7-3 等(合計 ≤ 10)
NG 例:5-6 / 6-5 / 10-1 等(合計 ≥ 11)
上限超過時は SnackBar「建玉MAXです(売買合計10枚)」(2 秒)。ハードロック:警告が消えても増やせない
OFF にすれば従来通り無制限。実取引の信用枠を意識した「玉繰り練習」のため既定 ON。
表示
意味
売り N - 買い N
現在の建玉枚数(売り-買い)
平均
各方向の平均建玉価格
確定
これまでの実現損益(決済済み)
含み
現在の含み損益
開始時メモ
その日のメモ。アイコンタップで再編集
日 / 週 / 月
チャート時間軸切替
MA / BOLL
指標切替(移動平均線 / ボリンジャーバンド)
📐 表示リセット
ピンチ等で動かしたズーム位置を初期に戻す(アイコン化:チャーマスペイント・振り返りチャートと同じ Icons.fit_screen_outlined)
終了
全建玉を決済し、結果画面へ
ボタン
動作
売り +
売り建玉を 1 枚追加(その日の終値で約定)
売り −
売り建玉を 1 枚決済(残建玉の平均単価で損益確定)
買い +
買い建玉を 1 枚追加
買い −
買い建玉を 1 枚決済(残建玉の平均単価で損益確定)
>
1 日進める
全部その日の終値で約定。ザラ場の値動きはシミュレートしません(実装方針)。
損益計算は「平均単価方式」
日本の現物株は税法上「総平均法に準ずる方法」で取得価額を計算します。
SBI/楽天/松井 など主要証券会社も平均単価で建玉表示しているため、
本アプリも同方式に統一しています:
1 枚決済するごとに「現値 − 残建玉の平均単価」で損益確定
残建玉の平均単価は、決済後も維持される(部分決済しても avg は変わらない)
全枚を最後まで決済した時の累計損益は、計算方式(FIFO/平均/LIFO)にかかわらず一致
売買後に 📝 メモ FAB が表示されます。タップで売買理由メモダイアログ:
カテゴリドロップダウン(一般/相場流/酒田/カスタム)
語彙チップを複数選択
自由文を任意で記入
保存/理由なし/キャンセル
「メモ必須モード」ON だと、未メモのまま「>」を押すと強制的にダイアログが出ます。
ヘッダの「開始時メモ」をタップで再編集。月足/週足/日足の 3 行構成、テンプレチップ+自由文。
「終了」ボタンを押すと:
1. 全建玉が現在のバーの終値で決済(含み損益が確定損益に算入)
2. 結果サマリー画面へ遷移
3. 銘柄/期間/確定損益/PF(プロフィットファクター)/エントリー数/エグジット数を表示
- ここでの「期間」は練習で進めた日足の開始日〜終了日(練習全体の日付範囲)
- 振り返りチャート画面側で表示される「トレード期間」(実売買の期間)とは別物
4. 「振り返り」ボタンで振り返りチャート画面へ
5. 「最初に戻る」で開始画面へ
練習期間全体のチャートに売買マーカーを重ねて表示。
通常は「練習で進めた日足すべて」をそのまま描画
練習期間が 20 本未満の場合は、過去バーを足して最低 20 本を確保
例:12/25 エントリー → 12/26 エグジットの 2 日間トレードでも、11/29〜12/26 の 20 本を表示
短すぎるチャートだと前後の文脈(直近の高値/安値/MA の向き)が見えないため
足された過去バーに売買マーカーは乗らない(実際に売買していないので)
1 行目:銘柄コード : 銘柄名
2 行目:トレード期間:YYYY/MM/DD〜YYYY/MM/DD
「最初のエントリー日」〜「最後のエグジット日」を表示
チャートに描画されたローソク足の範囲(最低 20 本ルールで広がった範囲)ではなく、実際に売買した日だけを指す
まだ決済していない場合は「最後のエントリー日」を終端に使う
トレードが 1 件も無いセッションに限り、チャート範囲をフォールバック表示
▲ 赤:買いエントリー
▼ 赤:買いエグジット
▼ 青:売りエントリー
▲ 青:売りエグジット
各マーカーに「売-買」の保有状態ラベル(例「2-3」= 売り 2 枚/買い 3 枚)
振り返り所感(編集可)
開始時メモ(読取専用)
約定メモ(各約定の理由メモを時系列で表示)
📋 掲示板用テキストをコピー
🤖 AI に共有
📊 チャートマスターに送る(A-5 連携)
戻る ← / タイトル / 📐 表示をリセット(X/Y ピンチで動かしたチャートを初期表示に戻す) / 🌗 白黒反転 / 💾 PNG 保存
2 本指で X / Y 両軸ピンチ拡縮対応。ローソクが詰まって見にくい長期練習でもチャートを横方向に拡大できる
ピンチの中心点を中心に拡縮(Syncfusion デフォルト挙動)
AppBar の 📐 表示をリセット アイコンで初期表示(X/Y 倍率 1.0)に戻す
番号アノテーション機能や売買マーカーは拡縮しても日付・価格位置に正しく追従
「📋 掲示板用テキストをコピー」をタップでクリップボードにコピー。出力例:
📊 建玉マスター 練習記録
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
銘柄:1605 : INPEX
トレード期間:2016/9/20〜2016/12/31
【成績】
確定損益:+12,300 円
エントリー回数:5 回 / エグジット回数:5 回
PF:1.85
【開始時所感】
(中略)
【各約定】
買IN 9/20 590円 [下半身]
(中略)
【振り返り所感】
(中略)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
#建玉マスター
X(旧 Twitter)/投資掲示板/Discord 等に貼り付けて共有・反省会に活用。
「🤖 AI に共有」をタップで Bottom Sheet が表示され、3 択:
OS の共有シートが起動
共有先で Claude / Gemini / メモ等を選ぶ → 画像が送信される
テキストは自動でクリップボードにコピー → AI アプリの入力欄でペースト → 送信
詳細設定の「AI 共有の設定」で Claude Project URL を登録しておく
ボタン押下で以下が同時に実行される:
チャート画像を自動で端末ギャラリーに保存
テキスト全文を自動でクリップボードにコピー
Claude Web の対象プロジェクトを開く
Claude で新規チャット → 入力欄を長押し → 貼付(テキスト投入)→
+ / 📎 ボタンでギャラリーから画像を選択 → 送信
詳細設定の「AI 共有の設定」で Gemini Gem URL を登録
ボタン押下で B と同じく 画像ギャラリー保存+テキスト クリップボード+ URL 起動
Gemini で入力欄を貼付+画像添付→送信
Bottom Sheet 内には共有先選択の上に 2 つのトグル:
JSON 出力依頼モード
ON にすると、プロンプトを「AI に PaintSession JSON 形式で返してもらう」依頼モードに切替えます。
- AI は言葉のアドバイス+編集後 JSON を返す
- AI が返した JSON を チャートマスター起動画面の「AI から取り込む」 で開ける
- 図中に「(図中①)」の番号付きで指摘してもらえる
- 自動で OHLCV データも同梱される
OHLCV 同梱
ON にすると、本文末尾に日足 OHLCV(CSV)を追加します。
- AI が画像 OCR ではなく数値ベースで分析できる
- 価格レベル・出来高の指摘が正確になる
- 数 KB 程度のテキスト追加なのでクリップボードに余裕で乗る
Claude Project / Gemini Gem の URL はブラウザのアドレスバーから取得します。
Claude Project URL を取得(Android スマホの例)
Chrome アプリを開く(Claude アプリではなく、Web ブラウザ)
claude.ai にアクセス → Google アカウントでログイン
左上のメニューボタン(三本線 ≡)をタップ
「Projects」を選択
使いたいプロジェクト(例:「建玉マスター 振り返り」)をタップ
プロジェクト画面が表示されたら、画面上部のアドレスバーをタップ
URL を長押し → 「コピー」を選択
URL の形式は https://claude.ai/project/01K95FJ...(末尾は英数字)。
PC(Mac / Windows)でも同じ手順(claude.ai → サイドバーから Projects → 対象を開く → アドレスバーからコピー)。PC で取得したら LINE やメールで自分のスマホに送ると楽です。
Gemini Gem URL を取得(Android スマホの例)
Chrome アプリを開く(Gemini アプリではなく、Web ブラウザ)
gemini.google.com にアクセス → Google アカウントでログイン
左上のメニューボタン(三本線 ≡)をタップ
「Gems」 または 「Gem マネージャー」 を選択
使いたい Gem(例:「建玉マスター振り返りコーチ」)をタップ
Gem のチャット画面が開いたら、画面上部のアドレスバーをタップ
URL を長押し → 「コピー」を選択
URL の形式は https://gemini.google.com/gem/xxxxxxxx(末尾は英数字)。
※ Gems 機能は Gemini Advanced(有料プラン) での提供のみとなる場合があります。
取得した URL をアプリに登録
建玉マスター アプリを開く
開始画面 → 詳細設定 を展開
「AI 共有の設定」 ボタンをタップ
ダイアログの各欄に長押しで貼り付け
- AI に送る追加プロンプト(デフォルトの 4 軸レビュー文でも OK、カスタマイズ可)
- Claude Project URL(クリップボードから貼付)
- Gemini Gem URL(クリップボードから貼付)
保存 をタップ
以降、🤖 AI に共有 ボタンから Claude / Gemini に直接ジャンプできます。
ボタン押下時に画像のギャラリー保存+テキストのクリップボード保存+ URL 起動が全自動で動くので、以下の 5 ステップで画像+テキスト+ Project 指定の 3 点セットが AI に届きます:
1. 🤖 AI に共有 → Claude プロジェクトに送る(または Gemini Gem に送る)
↓(自動:画像ギャラリー保存+テキストをクリップボード+ Project を開く)
2. Claude / Gemini で新規チャット
↓
3. 入力欄を長押し → 貼付(テキスト投入)
↓
4. 入力欄の + / 📎 ボタン → ギャラリーから
先ほど自動保存された画像(`tategyoku_xxx.png`)を選択
↓
5. 送信
これだけで:
- Project / Gem 指定(事前にプロンプトで役割が仕込まれた状態)
- テキスト全文(練習結果の数値・メモ・所感すべて)
- チャート画像(視覚的な文脈)
の 3 点セットが AI に届きます。
💾 ボタンを別途押す必要はもうありません(ボタンタップで自動保存されます)。
もちろん 💾 ボタンは残っているので、AI に送らず画像だけ保存したい時はそちらを使えます。
詳細設定の 「AI 共有の設定」ダイアログで、テキスト本文の冒頭に挿入する追加プロンプトを編集できます。
既定値(建てマス、実戦シミュレーション):
以下は株式投資の練習結果です。
未来を隠して 1 日ずつ進める「実戦シミュレーション」(不確実性の中で判断する練習)の記録です。
『エントリー判断』『利益確定』『損切り判断』『建玉管理』に加え、
『リスク想定(最悪ケースの備え)』『この先の可能性を踏まえた建玉サイズ』
の観点で、良かった点・改善点・次回への助言を簡潔にお願いします。
カスタマイズ例
相場流の観点で AI にレビューさせたい時:
以下は株式投資の練習結果です。相場流の観点で…
酒田五法も含めたい時:
以下は株式投資の練習結果です。エントリー判断・利益確定・損切り判断・建玉管理の 4 軸+ローソク足パターン(酒田五法)の観点でレビューし、…
Claude Project / Gemini Gem に既に役割を仕込んでいる場合:
ロール(「あなたはプロのトレーダーです」等)は AI 側に既に設定されているはず。プロンプトはタスクと観点だけに絞った方が結果が安定します。
「📊 チャートマスターに送る」を押すと、練習結果を JSON 形式でクリップボードにコピーします。
チャートマスターの起動画面 → 「建玉マスターから取り込む」 → 貼付け で、ペイント画面に売買マーカーが復元されます。
銘柄コード/銘柄名
開始時メモ/振り返り所感
全売買マーカー(日付・価格・売買種別・理由メモ)
チャートマスターの取り込みダイアログには「玉データを取り込む」トグルがあります:
- ON(既定):各マーカーのコメント先頭に「{売}-{買}」(例:1-0、0-2)が付与される
- OFF:玉データを省略、reasonTags / reasonText のみコメントになる
練習を終えた後、チャートマスターでさらにペイント・計測線・自由コメントで深掘り分析
AI に「JSON 出力依頼モード」で送って、AI から番号付き指摘をもらってチャートマスターで開く
友人・コーチに見せて議論
詳しい AI 連携の流れは、チャートマスターの詳細マニュアル §6・§7 を参照。
開始画面下部の「過去の振り返り」ボタンから、最大 20 セッションを保存・閲覧。
一覧から過去のセッションをタップで詳細閲覧
振り返り所感は後から編集可能
不要セッションは長押しで削除可
正式版(Phase 7 機能 ON)では、Yahoo Finance API から自由に銘柄を追加できます。
銘柄選択画面の「+」または検索から銘柄追加
上場日以降の全期間の日足データを自動 DL(Task #23 で 2026-05-08 に旧 10 年制限を撤廃)
取得後は端末ローカルに CSV 保存、オフラインでも練習可能
1 銘柄あたりの CSV サイズは 30 年分でも数百 KB 程度
β 配布版(β#1)では Yahoo Finance API による追加 DL は無効。同梱 assets は 3 銘柄(トヨタ/日経225/ココア先物、いずれも取得可能最古〜現在)に拡張済み(2026-05-15)。トヨタは 27 年分(1999-05-06 起点)。
旧仕様(〜 2026-05-07)と Task #23 後の比較:
項目
旧仕様
Task #23 後(現行)
Yahoo Finance DL 範囲
詳細設定で 3/5/10 年から選択(既定 10 年)
「上場日以降全部」固定(30〜40 年)
開始日に選べる範囲
DL 範囲=選べる範囲(同じ)
詳細設定の「チャート選択範囲」で別途 10 / 20 / 制限なしから選択(既定 10 年)
月足 100 ヶ月 MA 描画
DL が 10 年なら左端 8 年強は MA 不可
左端まで描画可能(27 年あれば 8.3 年バッファ余裕)
データ開始日ガード(+20 ヶ月)
詳細設定で ON/OFF 可(既定 ON)
強制 ON、UI 撤去(1-3 節参照)
つまり「データはたっぷり持つ、見せる範囲だけ制限する」という方向にリファクタしました。月足の長期 MA を扱う相場流の練習との相性が良くなります。
旧 Phase7Settings.fetchYears キーに保存されていた値は、初回起動時に自動的に新キー chartRangeYears に流用されます。例:
旧 fetchYears = 5 保存ユーザー → 新「チャート選択範囲」が 5 年扱いで起動(UI 上は「10 年」だけがデフォルト 3 択にあるので、3 択 UI で 10/20/制限なしのいずれかを選ぶと、5 年の状態は失われます)
旧設定なし → 新「チャート選択範囲 = 10 年」(既定)で起動
詳細設定で 「チャート選択範囲 = 制限なし」 を選べば CSV 全期間から開始日を選べます。Yahoo の保有データ範囲(トヨタなら 1999/5/6 + 20 ヶ月 = 2001/1 以降)まで遡れます。
それより古いデータ(1990 年代前半など)で練習したい場合は、ご自身でデータを用意して取り込んでください。手段は主に 2 つあります:
データソース
入手条件
特徴
Yahoo!ファイナンス(日本版)の「時系列」CSV DL
VIP プレミアム等の有料会員のみ
上場以来の全データ DL 可。データ品質は本家 Yahoo より良好
SBI 証券の「時系列」CSV DL
SBI 証券の口座保有者のみ
過去 10 年以上のデータ DL 可(銘柄により異なる)。Yahoo 形式に整形が必要(次節)
取り込み手順
PC ブラウザで上記いずれかのサービスから時系列 CSV を DL
必要に応じて Yahoo 形式に整形(次節 9-2 参照)
端末に転送(メール添付・AirDrop・USB・Google Drive 等)
建てマス起動 → 詳細設定 → 「Yahoo CSV を取り込む」ボタン
ファイルを選んで取り込み完了
これで、その銘柄を選んで開始日を データの最古日まで遡って 設定できます。
US Yahoo Finance のデータは古い時期ほど品質にばらつきがあります。本アプリでは下記 2 種類の不正な行を 自動でフィルタ しています。
フィルタしている行(自動で除外)
種類
内容
例
① 完全欠損行
open AND close が両方 null
レアケース
② フェイク休場行
前日終値で OHLC 全部埋め、volume = 0
祝日・特異日に出現
②については、Yahoo Chart API の仕様で休場日に「前日終値で OHLC を全部埋め、volume=0」のフェイク行を返してくることがあります。そのまま取り込むとロウソクが「点」になって描画が乱れるため、volume = 0 / null の行は CSV 保存時に除外しています。
両方のフィルタは「アプリで Yahoo から DL する全経路」で自動適用 されます(建てマス・チャーマス共通の chart_master_core 層で実装)。同梱 assets(β/α 配布版のトヨタ)も同じフィルタを通したものを採用しています(Phase 4-B、2026-05-08)。
副作用として、ごく稀に 「実際は平常営業日なのに Yahoo 側にデータが無い特異日」 も同じく除外されます。例:
トヨタ自動車(7203.T)の 2016-07-11(月曜):本来は営業日で TradingView 等の他データソースには値があるが、Yahoo はその日の OHLC を持っておらず volume=0 のフェイク行で穴埋めしている。本アプリではフィルタによりこの日は CSV から削除される。
このため、CSV 上で稀に「金曜 → 火曜」のように 1 日歯抜け になることがあります。MA / BOLL の計算はバー本数ベースなので連続性は保たれますが、特定日の振り返りでその日を選ぼうとした場合は前後の営業日になります。
検証スクリプト:scripts/check_yahoo_holiday_pattern.dart(10 ティッカーで volume=0 出現割合を集計)。米国株(AAPL/MSFT/SPY 等)はもともと出現 0%、日本株は約 0.9%、先物(特にココア CC=F)は 13% 超など、市場ごとに傾向が違います。
フィルタしていない行(残置・要注意)
「OHLC 全部同じ値だが volume > 0」(=「点ロウソク」だが出来高はある)行は 意図的に残置 しています。理由:
出来高があるということは実際に取引が成立した日。完全なフェイクではない可能性が高い
古い時代(1999〜2008 年頃)のトヨタ等で、「日中に 1 ティック取引のみで OHL=close になった」「Yahoo の保存粒度が粗くて OHL=close で記録された」などのケース
機械的にこれも除外すると 本物の薄商い日まで消す過剰除去 になるため、判断はユーザーに委ねる
代表例(建てマス同梱 assets で確認できる範囲):
日付
銘柄
状況
2005-11-03
トヨタ
OHLC=1062.00、volume=34,963,500
2008-04-07
トヨタ
OHLC=998.00、volume=122,817,000(リーマン直前期)
チャート上で「点」「短い直線」のロウソクが見えたら、この種のデータ品質低下日だと思って読み解いてください。MA や RSI の計算には終値しか使わないので大きく崩れることはありませんが、その日のヒゲ・実体を根拠にした分析は不向きです。
月足 MA を「左端から」描かせる開始日の目安
長期 MA は「過去 N 本分のバッファ」が無いと描画できません。振り返り画面で月足長期 MA まで見たい場合は、開始日の選び方 が重要です:
見たい指標
必要バッファ
同梱 assets(1999-05 起点)での最早開始日
月足 MA20(青)
20 ヶ月 ≒ 1.7 年
2001-01
月足 MA50(紫)
50 ヶ月 ≒ 4.2 年
2003-07
月足 MA100(オレンジ)
100 ヶ月 ≒ 8.3 年
2007-09
例:月足で MA100(オレンジ)まで左端から見たい場合は 開始日を 2007 年 9 月以降 に。逆に 2002 年あたりから始めると、最初の数年は MA100 が描かれず、2007 年付近から徐々に描画されます(バッファが集まったタイミング)。
これは仕様であり、assets/stock_data.csv の最古日を変えるか、CSV 手動取り込みでさらに古いデータを足すしか改善方法はありません。
Yahoo!ファイナンスの 「VIP プレミアム」「VIP プレミアム for SoftBank」など有料会員 が DL できる時系列 CSV を、アプリに 手動で取り込む 機能を用意しています。日本株を US Yahoo よりクリーンなデータで練習したい場合に使います。
取り込み手順
PC ブラウザで Yahoo!ファイナンス(日本版)にログイン → 任意の銘柄ページ → 「時系列」タブ → 期間を選択 → 「ダウンロード」ボタンで CSV を保存
- ファイル名はデフォルトで「{銘柄コード}.T.csv」(例:7267.T.csv)
- 端末転送:メール添付・AirDrop・USB・Google Drive など、どの方法でも OK
端末(実機)に CSV を保存
建てマス起動 → 詳細設定 → 「Yahoo CSV を取り込む」ボタン
ファイル選択画面で CSV を選ぶ → 銘柄コード・銘柄名を確認 → 「取り込み」
取り込み完了 SnackBar が出る。銘柄選択画面の 「カスタム」タブ に追加されています
Yahoo!ファイナンス(日本版)の CSV 仕様
日付,始値,高値,安値,終値,出来高,調整後終値
2026/4/30,1278,1281.5,1260.5,1266.5,19163800,1266.5
2026/4/28,1293,1298,1281.5,1293.5,16084400,1293.5
(新→古の順)
エンコーディング:UTF-8
日付:YYYY/M/D または YYYY/MM/DD(スラッシュ区切り)
並び:新しい→古い順(アプリ内で自動的に時系列順に reverse される)
出来高単位:株(百株ではない)
SBI 証券から DL した時系列 CSV を Yahoo 形式に整形する手順
SBI 証券「マイページ」→ 「ポートフォリオ」→ 「銘柄詳細」→ 「時系列」から CSV DL できます。ただし、列順や日付フォーマットが Yahoo と微妙に違うので、以下の手順で Excel/Numbers/Google スプレッドシートで整形 してから取り込んでください:
SBI から DL した CSV を Excel で開く
ヘッダ行を以下に書き換え:
日付,始値,高値,安値,終値,出来高,調整後終値
列順を上記に合わせる(SBI 版は列順が違う場合あり)
日付列を YYYY/M/D 形式に揃える
- SBI は YYYY-MM-DD や YYYY/MM/DD で出してくることが多いので、Excel の書式設定で yyyy/m/d に変更
調整後終値が無い場合は「終値」と同じ値を入れる(無調整株なら同値で OK)
CSV として保存(UTF-8 推奨)。ファイル名は「{銘柄コード}.T.csv」が分かりやすい
アプリに取り込み(上記「取り込み手順」)
取り込まれる範囲・既存銘柄との関係
取り込んだ銘柄は「カスタム」グループに追加され、既存の Yahoo US 由来の銘柄とは別 に管理されます
既に同じ ticker(例:7267.T)で取り込み済みの場合、上書き更新されます
カスタム銘柄は「お気に入り」マークも付けられます(次回以降の選択が早い)
注意点
アプリ内に証券会社や Yahoo のパスワードを保存することはありません。CSV は手動でユーザーが操作するだけ
Yahoo!ファイナンス(日本版)の規約上、CSV データの 個人利用範囲内でのみ使用してください(再配布や商用利用は不可)
出来高が 0 の行や OHLC が空の行は自動的に除外されます
症状
対処
振り返り所感を入力したらキーボードが閉じない
画面の他領域(チャート/コピーボタン等)をタップで閉じます
売買マーカーのラベルが消えている
画面を拡大してください。連続建玉でラベルが重なる場合があります
月足チャートで 20 ヶ月線が出ない
詳細設定の「データ開始日ガード」が OFF になっていないか確認
AI 共有でテキストが送れていない
Bottom Sheet の「AI アプリへ送る」を選択した場合、テキストは自動でクリップボードに入ります。AI 入力欄で貼付してください
Claude / Gemini ボタンを押しても何も起きない
詳細設定の「AI 共有の設定」で各 URL を登録してください
チャートマスター取り込みで「銘柄が利用できません」が出る
チャートマスター側で同じ銘柄を DL しておく必要があります(α 版はトヨタ固定で OK)
特定の営業日(例:トヨタ 2016-07-11)の振り返りができない
Yahoo Finance のデータ欠損による仕様。詳細は 9-1 節「データソースの注意」を参照
サポートメール:ms.success.llc@gmail.com
返信に 3 営業日ほどお時間をいただく場合があります。
以上。